APS-Cとフルサイズ
大まかに分けて一眼を考えるとこの2択になると思います
センサーサイズの違いや値段の違い
わたしはその程度しか知りませんでした
でも実際そのくらいの知識で良いと思うんです
大事なのはそのカメラで何を撮れるのか
センサーサイズの特性を知ってあなたが撮りたい写真を見つけられるように一覧を作成しました
APS-Cとフルサイズを比較するためのルール決め
まずは比較するためにルールを決めないといけません
今回は狙った写真を撮るための機材を選ぶという逆算方式ではなく、固定された機材でどういった撮影に適しているのかというルールで解説していきます
一般的に売られているレンズの表記だって50mmとか24-200とかの数字で表記されているし、フルサイズならどのくらい?APS-Cならどのくらい?とかいちいち距離換算を計算するなんて面倒じゃないですか?
なので一覧でバッっと表記していきます
分け方はとてもシンプル
50mmのレンズを使った場合においてAPS-Cとフルサイズではどう違うのかという比較
APS-Cとフルサイズのジャンル分け表
APS-Cとフルサイズの向いている被写体
50mmのレンズを使った場合の比較です
撮影ジャンル | APS-C | フルサイズ |
---|---|---|
ポートレート(人物) | バストアップに最適 背景を整理しやすく、被写体を際立たせやすい | 全身やスナップポートレートに適する 自然な距離感で撮影できる |
風景 | やや狭い画角になるため、山や遠景の一部を切り取る撮影に向いている | 人間の視点に近く、広がる風景を自然な描写で撮りやすい |
建築・インテリア | 建築のディティールや圧縮効果を用いた撮影に向いている | 建物全体の雰囲気を捉えやすい |
スナップ | やや望遠寄りになるため、被写体を切り取るような構図が得意 | 目で見たままのバランスで撮影でき、ストーリー性を持ちやすい |
ストリートフォト | 遠くから被写体を自然な雰囲気で捉えやすい | 人の目に近い視点で、自然な日常を切り取れる |
物撮り | 背景を整理しやすく、小物や料理撮影に適している | 空間を読み取るテーブルフォトなどに適し、より自然な雰囲気が出せる |
マクロ(花・昆虫) | 75mm相当の圧縮効果が得られ、背景をぼかしやすい | 50mmでは被写体に寄りにくいが、周囲の環境も取り込みやすい |
夜景・イルミネーション | 被写体をクローズアップしやすく、都市のライトを背景にぼかしながら撮影できる | より広がる夜景を自然なバランスで捉えやすい |
スポーツ | APS-Cのクロップ効果により、望遠レンズを用いることでより被写体を大きく撮ることが出来る | 画角が広いので、周囲の空気感を含めた動きのある写真が撮りやすい |
ペット撮影 | やや望遠よりになるため、ペットの表情を強調した撮影に向いている | 広めの構図で、ペットの動きをナチュラルに捉えやすい |
ドキュメンタリー・報道 | 望遠効果を利用し、対象に近づかずに撮影できる | 目で見たままの自然な記録が可能で、ストーリーを伝えやすい |
天体撮影 | APS-Cのクロップ効果により、被写体(星や月)をより大きく捉えられる | フルサイズの高感度耐久性を考慮し、ノイズの少ない天体撮影が可能 |
ファッション(全身) | 75mm相当で拡大して撮影されるため、少し距離が必要になり狭い場所では不便 | 50mmなら比較的近い距離でも全身を撮影しやすい |
鉄道写真 | 圧縮効果を利用し、編成の迫力を出しやすい | 編成全体を自然なパースで捉えやすく、バランスの良い構図ができる |
イベント撮影(ライブ・祭り) | 遠くから被写体を切り取るのに適している | ステージ全体や観客の雰囲気を含めた撮影に向いている |
基準と比較が出来たことで撮りたいものに対してAPS-Cとフルサイズ、どちらのセンサーサイズを買うといいかが見えてきたと思います
次に紹介するのは、撮りたいものに対して最適なレンズはどれか?
写真はカメラとレンズの組合せで構図が決まります
撮りたいものに対して、最適なレンズを選びましょう
レンズごとに向いている用途
先ほども言いましたがセンサーサイズが撮りたい写真に適切であっても、レンズがそれをカバー出来ていない、となると性能を最大限引き出せないということになります
広い風景はより広く、寄れるものはより寄って撮れるようになるためには、適切なレンズ選びが欠かせません
わたしも初めはなんでもいいと思って撮ってましたが、やはり買って使っていかないと分からないことが多かったので、そこで覚えたことを踏まえて解説していきます
標準ズームレンズ
特徴
広角~中望遠まで幅広くカバー対応
1本で様々なシーンをできる万能レンズ
画角を調整しやすく、初心者でも使いやすい
向いている用途・ジャンル
風景撮影
- 広角(24mm前後)を使えば、ダイナミックな風景が撮影可能
- 遠近感を強調できるので、考えのある写真が撮りやすい
- 標準領域(50mm)では、肉眼に近い自然な構図で撮影できます
スナップ・ストリートフォト
- ズームを協議して、状況に応じた構図調整が可能
- 目の前の風景や人物を、自然なバランスで撮影できます
- 50mm前後で撮ると、視界に近い画角でナチュラルな雰囲気に
ポートレート(人物撮影)
- 50mm~70mmの範囲を使えば、背景を整理しながら自然な距離感で撮影できます
- ズームを活用し、バストアップから全身まで柔軟に構図を変えられる
旅行・イベント撮影
- 軽量で持ち運びしやすく、風景から人物、食事まで1本で対応できる
- 旅行ではズームフィールドを相談して、街並みから細かいまで自由に撮影可能です
望遠レンズ(70-200mm・100-400mmなど)
特徴
被写体を大きく捉えられる(圧縮効果を考慮した撮影が可能)
遠くのものを引き寄せて受け止める
背景を強くぼかし、主題を引き立てやすい
向いている用途・ジャンル
ポートレート(中望遠・望遠)
- 85mm~135mmの範囲では、背景を柔らかくぼかし、被写体を浮き上がらせることが可能です
- 遠めの距離から撮影することで、モデルの自然な表情を引き出しやすい
- 背景が整理され、街中や公園でもシンプルな構図ができます
スポーツ・動体撮影
- 100mm以上の望遠領域を使えば、フィールドの選手を大きく捉える
- 高速AF対応レンズなら、動きの速い被写体もブレずに撮影可能
野鳥・動物撮影
- 遠くの鳥や野生動物を思わず撮影できる
- APS-Cで使えば、さらにクロップされ、より大きく撮影可能です
風景(圧縮効果を相談した撮影)
- 圧縮効果を相談して、山や建築を迫力ある構図で撮影可能
- 望遠で遠景を圧縮すると、独特の立体感や印象のある写真が撮れる
夜景・イルミネーション
- 遠くの光を引き寄せ、幻想的なボケを対話した撮影が可能です
- 中望遠域なら、街灯やネオンを大きく捉え、圧縮効果で密度感を演出できる
マクロレンズ(50mmマクロ・90mmマクロなど)
特徴
近距離の被写体に対して高い解像度を持つ
被写体に非常に注目する(等倍撮影が可能なものが多い)
背景をぼかして主題を際立たせやすい
向いている用途・ジャンル
物撮り(商品・料理撮影)
- セクションやアクセサリー、時計などのディテールを写すのに最適
- 主題に近く寄れるため、質感や細かい部分をしっかり描写できる
- 料理写真では、湯気や食材の質感を美しく強調できます
花・植物の撮影
- 花びらや葉の繊細な質感を描ける
- 背景を大きくぼかして、被写体を際立たせることが可能です
昆虫・小動物の撮影
- 等倍撮影(1:1)が可能なレンズなら、小さな被写体も大きく写せる
- 遠くからだと短い昆虫などを、ディテールまで表現できる
ポートレート(特殊用途)
- 一般的な50mm・85mmよりもシャープな描写が可能です
- 目や唇などの顔の一部を強調するクローズアップ撮影に向いている
どんな写真を撮りたいかで選ぶ組み合わせ
ここまで読んでいただきありがとうございます
ここでは何を撮りたいかによってカメラ本体とどんなレンズが良いかの組合せを紹介していきます
例えばわたしがよく撮っている花の写真(物撮り)はCanonのEOS R10(APS-C)と標準ズームレンズ(17-50)とマクロレンズ(50mm)の2本を使用して撮影しています

物撮りにおいてAPS-Cとマクロレンズの組合せは抜群で、50mmのマクロレンズでもいい感じに寄って撮ることが出来ます
例えばセンサーサイズから撮りたいものを見てみると
- ポートレート(人物全体)を撮りたいなら・フルサイズ×標準ズームレンズ
- 風景(全体)を撮りたいなら・フルサイズ×広角(50mmより数値が低い)レンズ
- アクセサリーなどの商品を撮りたいなら・APS-C×マクロor標準ズームレンズ
といたように、撮りたいものが決まっていると何を選ぶかがハッキリしてくると思います
近いものをクローズアップして撮りたいならAPS-C
広いものを広大に撮りたいならフルサイズ
と言った選択をするといいです
フルサイズでおすすめなのがEOS R5シリーズとRP
APS-CでおすすめなのがEOS R7とEOS R10
センサーサイズによって写真ってかなり変わってきます撮りたいものが決まっているなら、それに合ったセンサーサイズのカメラを持つことをおすすめします
わたしがEOS R10で撮っている写真(一部EOS 60D)はこちらから見ることができます
一灯花というコンセプトを持った活動なのでぜひ見てください
APS-Cでの撮影の参考になるかもしれません

物撮りと商品撮影の違いがわからないって方はこちらをご覧ください
