物撮りに使うカメラってなにがいいの?
デジタル一眼レフはたくさんの種類が販売されており、選ぶのも調べるのも一苦労です。
物撮りをするうえでわたしがおすすめしているのが「センサーサイズがASP-Cのカメラ」です
この記事ではセンサーサイズがASP-Cのカメラがなぜ物撮りに良いのかを解説していきます
物撮りに限らずどんな撮影をしたいかによって使うカメラも変わって来ます
撮りたいものが決まっているけどどんなカメラを買えばいいか悩んでいるかたはこちらをご覧ください

なぜAPS-Cのセンサーサイズが向いているのか
物撮り(プロダクトフォト)では、フルサイズよりもAPS-Cカメラの方が有利な点が多いです
まず、被写界深度が深いことでピントが合う範囲が広く、小物や商品の細かいまでシャープに撮影できます。フルサイズだと背景がボケすぎることがありますが、APS-Cなら程良いボケ感で全体のディテールを活かせます
また、APS-Cは焦点距離が約1.5倍(キヤノンは1.6倍)になりますので、標準レンズでもより大きく被写体を写せます
さらに、カメラやレンズの価格がフルサイズより安いので、撮影機材などに予算を回しやすいのもメリットです。 物撮りは光のコントロールが最重要ですので、カメラ性能以上に環境を整えることが大切です
それに加えて、APS-Cは小型・軽量で取り回しが良く、俯瞰撮影や手持ち撮影がしやすいため、狭い空間でも快適に撮影できます
物撮りでは高感度性能よりもピントの合わせやすさやコストパフォーマンスが重要なので、 APS-Cは非常に理想的な選択肢だということになります
- 被写界深度が深い→商品全体がシャープに撮れる
- 焦点距離が1.5倍→被写体を大きく写せる
- コストが安い→ライティング機材に投資しやすい
- 小型・軽量→取り回しが良く、撮影がしやすい
- 高感度性能の差が少ない→低ISO撮影なら問題なし
今回の検証について
今回の検証で明らかにしたいのは「同モデルの新品と中古品では差はでるのか?」です。
そこで以下について重点的に考えてみます。
- 同系統機種にて有効画素数に違いは現れるのか?
- 撮影の仕上がりについての差異を確認
- カメラ本体は最新モデル(新品)と以前のモデル(中古)
なぜ画素数に注目するのか?
実際画素数については加工をする予定がない限り現行モデルのような高画素数は必要ないからです
でも画素数で撮影の仕上がりが変わるなんてことがあったら?
そんなことがあってしまうなら、新しいモデルを買った方がいいに決まってます
それをはっきりさせるのが今回の記事の役割です。
今回検証する機種を紹介
今回の検証で重要なことは、「古い機種と新しい機種では写真の写り方は違うのか?」ということ
わたしは普段canonのカメラを使用していますのでそちらで検証していきます
使用機材(カッコ内は有効画素数)
- canon EOS 60D (1800万)
- canon EOS 80D (2420万)
使用レンズ
- シグマ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
ちなみにEOS R10も所有していますが、そちらの有効画素数もEOS 80Dと同じ2420万画素なので参考にする場合は80Dで撮ったものを見てください

検証方法は各機体マニュアルモードで撮影、パラメーターは以下の通り
- f値 2.8
- SS(シャッタースピード) 1/100
- ISO 100
- WB(ホワイトバランス) 5000固定
- ズーム倍率 50mm
撮影時間は夜に行いライティングは固定します
色味の差異も確認したいので3原色(赤・青・緑)の小物を用意
写真の加工はなしでJPEGのみ
WBも固定の5000Kで行います
これで撮影の条件は整いました
WB(ホワイトバランス)についてはこの記事をご覧ください

実写!そして検証!
まずは構成を決めます!
適当です(笑)

EOS 60Dで撮影

EOS 80Dで撮影
以上の2枚の写真を見比べてみます。
背景紙に注目すると、若干WB(ホワイトバランス)に違いはありますが、画角や画質についてはほとんど差は感じられません
カラーボールの色味についても互いに色が濃い薄いの差はありません
写真を拡大する必要がなければ画素数にこだわる必要はあまりないということになります1800万画素でEOS60Dのような写りなら十分ですね
どんなカメラがいいのか?
このように2~3世代違うカメラでの写真の差はほとんどないということは、気に入ったカメラの少し前の世代の中古品でも問題なく使えるということになります
なので、欲しいカメラを店頭で実際に見て触って決める。中古品でもいいかどうかは好みによります
わたしもカメラ歴7年(この記事を書いている時点で)ですが、現在使っている2機種で違いはあまり感じられません
実際に今まで撮ってきて感じたのは、気に入ったものを大切に使えるかどうかなので好きなものを使うのが一番です
高いカメラを買ったからといっていい写真が撮れるというのはまずありませんし、いい写真は勉強して技術をみがいて腕が上達して撮れるものです
ところで、わたしはCanonをおすすめしています
理由は
- 中古品でもたくさん出回っている
- たくさん出回っているのでトラブルがあった時情報を探しやすい
- 同じ機種持ち同士で作品を比較できる
など、メリットはたくさんあります。
もちろん他社製品もそれぞれCanonにはない強味がありますが、結局は好きな物を使うのが一番いい
デザインが好き、機能が好き、性能が良いから
理由は使う人によってさまざまあります
なので好きなものを使うのが一番です
Canon一眼をシリーズ別にセルフレビュー
それではCanon一眼を店頭でいじくりまくったわたしが使用感をレビューしていきます。
EOS R10
物撮りをする人にとって使いやすい軽量ミラーレスカメラ。本体は約429gと軽量で、小型ながらもグリップがしっかりしており、そこそこでの細かい角度調整や長時間の撮影でも負担が少ない。 テーブルフォトや俯瞰撮影に適しており、コンパクトなセットアップでも高品質な写真が撮影できます
デュアルピクセルCMOS AF IIを搭載しており、ピントの精度が高く、商品撮影時の細部のフォーカス合わせがスムーズに行えます。電子シャッターを使えば最高約23コマ/秒の連写が可能で、被写体を少しずつ動かしながらベストなカットを選ぶのが便利です
映像機能も充実しており、4K 30P(6Kオーバーサンプリング)で細部までクリアな映像が撮れるため、商品紹介動画やSNS向けのショート動画にも最適。 60Pにも対応し、スムーズな映像制作が可能です。APS-Cセンサーを搭載していることで、フルサイズ焦点距離が1.6倍になり、標準レンズでも商品を大きく写しやすいのが魅力
デメリットはバッテリー持ち
約450枚とやや短めのため、長時間の撮影では予備バッテリーの用意があると良いですね
EOS R10は購入して使っていますので、使用感とか載せておきますね

EOS ○Dシリーズ
こちらもハイアマチュアモデル。
フルサイズ一眼レフで機種ごとに得意分野が異なります。
メリットは中古品でも市場に出回っているのが多い事
特に人気だった5Dはシリーズでたくさん出回っているのでフルサイズが欲しいならこちらを買うのもアリです。
デメリットはこちらもまだまだ値段が高いこと。
ずっと使うことが分かっているならおすすめできますが、とりあえず使ってみたいならおすすめはできません。
EOS ○○Dシリーズ
ミドルクラスに分類されていて、わたしが使っているシリーズになります。
この機種のメリットはめちゃくちゃあります。
フルサイズのレンズと併用できる(将来的にフルサイズのカメラを買ってもレンズが無駄にならない)
APS-C専用のレンズがある(専用のレンズって有能なものが多い)
レンズ選びの幅がとても広い
値段は高いけどまぁ頑張ればイケるかな?
デメリットは
何だかんだ言って新型は高い!
EOS KISSシリーズ
こちらはエントリーモデルになります
メリットは安い!
そしてレンズも種類が豊富です。
デメリットは、もう少しお金を出せるなら上位機種を買えること。
本体の重さも形状も一回り小さいだけなのに動画などの機能も少し劣るだけ。
どうせ買うならもうちょっと頑張ろうかな?って思ってしまいます。
EOS Mシリーズ
こちらもエントリーモデル。
コンパクトミラーレス一眼レフになります
メリットは、軽くて使いやすい。荷物にならないことです
デメリットはレンズに互換性がない事
Mレンズといってこのレンズを使わないといけないので買いっぱなしになってしまいます
さいごに
ここまで本体について説明してきましたが、レンズも写真の善し悪しを決めます
レンズの性能によって写真の出来栄えも変わるのでAPS-Cの本体を買ってレンズをこだわるというのも選択の一つ
種類も単焦点・広角・望遠などたくさんあり、それぞれで性能は異なります
物撮りと商品撮影の違いが分かりづらいという人向けに記事も書いています

物撮りの活動の一環として花の撮影もしいています
