手軽にできる物撮りの撮影にジュースやコーヒーなど飲料物の缶の撮影があります。
どうやって撮影されているか等の情報はあまり見かけないように感じたのでこの記事では撮影環境やミニチュア等で配置の説明をしながら作例を紹介していきます。
この記事内の画像は内容を正確にお伝えするためにすべて無加工(レタッチ等なし)で掲示しています。
使った被写体を紹介
今回使ったのはエナジードリンクの「MONSTAR」です。
撮影が終わったらエネルギー補給です!
話は変わりますがモンスターって本当に売れてますよね
商品写真としての撮影方法
被写体紹介としてあげた写真が商品写真となります。
被写体の準備
①商品写真としてまず気を付けたいのが背景です。
基本は白で統一しましょう。
全体が見えるように構図をとり、被写体は真ん中(中心)に配置します。
②缶の表面が光沢仕様になっています。
人の手の油は反射の邪魔になり、目立ってしまいますので表面はしっかり拭いておくことが大事です。
③缶が冷えていると表面が結露して水滴が溜まってしまいます。
水滴を付けたくない場合は常温にしてからの撮影が好ましいです。
撮影時のライトの配置
撮影時のライトの配置についてです。今回は2台使っての撮影にしました。
「MONSTAR」を撮影しているので「ポケットモンスター」を使いました。ここ重要です
向かってカメラ左側に1台と背面に1台です。
背面は近い距離で広く明るくしたいのでパネル型のLEDライトを使用しています。
パネルライトがない場合は定常光にデュフューザーを設置するか、背景紙から距離をとって撮影する方法があります。
被写体に直接当てるライトは「SL-60W」を使用しています。
スポット照明としても優秀だし、わたしのような収入が少ない人間にもわりとやさしめの価格です。
被写体の素材が金属であるため当てる照明は硬めに設定します。
ここで言う硬めとは、光をデュフューザー(ライトの光を紙などで透過するもの)などで拡散させずにライトを直接被写体に当てることを言います。こうすることで被写体がキリッとした表現が出来るようになります。
シルバーのレフ版の使用でも硬い光を演出することができます
光る範囲を広くしたいときは使ってみるのを推奨します
影について対策
影についての対策は上から光を当てる「トップ光」を使います。が!
そうそう何台もライトを用意できるはわけではありません。
影を薄めるためには被写体へ当てているライトの光量を抑えるかデュフューザーや薄い紙などをライト側に設定するかなどの選択や調整が必要になります。
ですが、他にある手法として、ガラスの上に置くという方法もあります。
こうすることで影は下側へ透過し、被写体が浮くのでこういった方法もやり方としてはあります。
ですが、ガラスは写るのでそこも踏まえたうえでの使用をおすすめします。
イメージ撮影について
商品イメージを写真として残す場合、その人それぞれの撮影方法があります。
背景色を変える、小物を使う、被写体にアクセントを加える(水滴を付ける)などイメージ出来ることは人それぞれ。
ここでは自分がイメージした通りに撮影するためにはどうしたらいいかいくつか手法をあげて説明していきます。
一部を見せる撮影
構図についてはさておき、ロゴと商品名の一部を見えるように撮影。
背景色を変える
背景色を黒に変え光源を落とした状態で撮影。
撮影のコツ
ライティングについてはいい光の加減は何度も調整しながら探っていく他ありません。
どの撮影現場でも条件も違えば機材も違うので、納得のいくまで何度でも撮影していくことが必要です。
①水滴については大きな缶であれば園芸用の霧吹きで問題ないと思いますが、「MONSTAR」のように細い缶であれば粒が細かい霧状に吹ける霧吹きがいいと思います。
缶自体が細いので水の粒と缶の大きさのギャップに違和感を感じることがあるためです。
②缶のような光を反射する素材は映り込みが出来ます。
通常レフ版や板を用意して映り込む場所へ差し込むことが必要なのですが、一つコツとして被写体を下側から撮影(アオリといいます)をすると映り込みが少なくなることがあります。
思いっきり下から撮影するのではなくほんの少し下から撮影するだけでいいのでやってみてください。
ところで、MONSTARおいしいですよね!特に好きなのがパイプラインパンチ!