物撮りにおすすめのAPS-Cカメラを紹介|メーカーごとの特徴と選び方も解説
物撮りを始めたいと思ったとき、最初に悩むのがカメラ選びです。
しかし、カメラ選びでよく見かける比較記事は、連写性能や動画性能などが中心で、実際に物撮りで使いやすいかどうかまでは分かりにくいことがあります。
私自身もEOS R10を使って花や物撮りを撮影していますが、物撮りという視点で考えるとAPS-Cカメラには大きなメリットがあると感じています。
そこで今回は、物撮りにおすすめのAPS-Cカメラを比較しながら、選び方のポイントについて紹介します。
なぜ物撮りにAPS-Cがおすすめなのか

物撮り用のカメラを探していると、APS-Cとフルサイズのどちらを選ぶべきか迷う方も多いと思います。
一般的にはフルサイズの方が高画質と言われることが多いですが、物撮りという用途で考えるとAPS-Cにも多くのメリットがあります。
私自身もAPS-Cカメラを使い続けていますが、物撮りとの相性は非常に良いと感じています。
寄って撮影しやすい
物撮りでは、被写体を大きく写したい場面がよくあります。
例えば、
- 花びらの質感
- アクセサリーの細部
- スイーツの表面
などです。
APS-Cはフルサイズと比べると画角が狭くなるため、同じレンズでも被写体を大きく写しやすいという特徴があります。
この点がわたしが一番APS-Cがいいと感じている部分で、特に小物や花を撮る機会が多い方には扱いやすいサイズだと感じています。
被写界深度を確保しやすい
物撮りでは背景をぼかすだけでなく、見せたい部分にしっかりピントを合わせることも重要です。
フルサイズは大きくボケる反面、近距離撮影ではピントが非常にシビアになります。
一方でAPS-Cは適度に被写界深度を確保しやすく、被写体全体を見せたい物撮りとの相性が良好です。
特に商品の撮影やテーブルフォトでは扱いやすさを感じる場面が多くあります。
機材コストを抑えやすい
これから物撮りを始める場合、カメラ本体だけでなくレンズやライトなども必要になります。
フルサイズは魅力的ですが、本体もレンズも価格が高くなりがちです。
APS-Cであれば比較的予算を抑えながら本格的な撮影環境を作ることができます。
浮いた予算を
- レンズ
- ライト
- レフ板
- 背景紙
などに回せるのも大きなメリットです。
ポイント
💡 物撮りならAPS-Cで十分な場面も多い
- 被写体を大きく写しやすい
- ピントを合わせやすい
- 機材費を抑えられる
物撮りを始めるなら、まずはAPS-Cからスタートするのもおすすめです。
APS-Cとフルサイズの違いについて詳しく知りたい方は、
こちらの記事も参考にしてみてください。
APS-Cカメラのラインナップをメーカーごとに紹介
APS-Cカメラを選ぶときは、各メーカーがどのようなラインナップを用意しているのかを知っておくことも大切です。
同じAPS-Cカメラでも、エントリーモデルからハイアマチュア向けモデルまで幅広く展開されています。
例えばCanonならR50からR7まで、Sonyならα6100からα6700までといったように、メーカーごとに力を入れているモデルや価格帯が異なります。
まずは各メーカーのAPS-Cラインナップを一覧で確認してみましょう。
| メーカー | エントリー | アマチュア | プロ・ハイアマ |
|---|---|---|---|
| Canon | R50 | R10 | R7 |
| Nikon | Z30・Z50 | Z50 II・Z fc | なし |
| Sony | α6100・ZV-E10 | α6400 | α6700 |
| Fujifilm | X-M5 | X-T50・X-S20 | X-T5・X-H2・X-H2S |
各メーカーで写真の雰囲気はどう変わる?
APS-Cカメラはメーカーによって色の表現や得意なジャンルが異なります。
もちろん最近のカメラはどれも高画質ですが、「どんな写真が撮りたいか」によって向いているメーカーは変わってきます。
ここではCanon・Nikon・Sony・Fujifilmの特徴を簡単に紹介します。
| メーカー | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Canon | やさしく自然な色味 | 花や物撮りを楽しみたい人 |
| Nikon | 透明感のある自然な描写 | 風景や自然を撮りたい人 |
| Sony | 高い解像感とAF性能 | 写真も動画も楽しみたい人 |
| Fujifilm | フィルムライクな色表現 | 雰囲気のある写真を撮りたい人 |
Canon/キヤノン|やさしく自然な色味で物撮りとの相性が良い
Canonは初心者にも人気が高いメーカーです。
全体的に暖かみのある色合いで、花や雑貨、料理などをやさしい雰囲気に仕上げやすい傾向があります。
また、初心者向けモデルからハイアマチュア向けモデルまでラインナップが分かりやすく、初めて一眼カメラを購入する方でも選びやすいのが魅力です。
物撮りやテーブルフォトを中心に楽しみたい方には特におすすめできるメーカーです。
Nikon/ニコン|透明感のある自然な描写が魅力
Nikonは風景写真や自然写真を好むユーザーから高い評価を受けています。
派手な色付けをするというよりは、見た目に近い自然な色合いを表現する傾向があり、空や水、雪景色などを撮影したときに透明感のある写真になりやすいのが特徴です。
APS-C機のラインナップはそれほど多くありませんが、Z50 IIやZ fcなど魅力的なモデルが揃っています。
SONY/ソニー|高い解像感と優秀なAF性能
Sonyは高いAF性能と動画性能で人気のメーカーです。
細かい部分までしっかり描写する解像感の高さが特徴で、商品撮影や動きのある被写体にも強みがあります。
APS-C機はエントリーモデルからハイアマチュア向けのα6700まで揃っており、写真だけでなく動画制作にも挑戦したい方に向いています。
将来的にフルサイズへステップアップしやすい点も魅力です。
FUJIFILM/フジフイルム|撮って出しでも雰囲気のある写真が楽しめる
Fujifilmはフィルムメーカーとして培ってきた色作りが魅力です。
フィルムシミュレーション機能によって、撮影した時点で作品のような雰囲気を楽しめます。
花やカフェ、日常のスナップ写真との相性が良く、写真そのものを趣味として楽しみたい方から高い支持を集めています。
APS-Cを主力として展開しているメーカーでもあり、エントリーモデルからプロ向けモデルまで幅広い選択肢があります。
物撮り向けAPS-Cカメラの選び方
APS-Cカメラといっても、機種によって特徴は大きく異なります。
連写性能や動画性能を重視したモデルもありますが、物撮りが中心であれば見るべきポイントは少し変わってきます。
ここでは、物撮り用のAPS-Cカメラを選ぶ際に確認しておきたいポイントを紹介します。
バリアングル液晶があると撮影が楽になる
物撮りでは、被写体をテーブルに置いて撮影することが多くあります。
そのため、
- 真上から撮る
- 低い位置から撮る
- 斜めから撮る
といった撮影が頻繁に発生します。
バリアングル液晶があると、無理な姿勢を取らなくても画面を確認しながら撮影できるため非常に便利です。
また、カメラを購入すると物撮り以外にも花や風景、テーブルフォトなどさまざまな被写体を撮影する機会が出てきます。そうした場面でも、ハイアングルやローアングルから構図を確認しながら撮影できるバリアングル液晶は大きな助けになります。
特に花や小物を撮影する場合は、被写体に近い位置から撮ることも多いため、その恩恵を感じやすい機能です。
寄れるレンズがあるか確認する
物撮りではカメラ本体だけでなく、どんなレンズが使えるかも重要です。
例えば、
- RF35mm F1.8 Macro
- SIGMA 18-50mm F2.8
- マクロレンズ
など、近くまで寄れるレンズがあると撮影の幅が広がります。
どれだけ高性能なカメラでも、被写体に十分寄れなければ物撮りでは使いにくいことがあります。
カメラ選びをするときは、レンズラインナップも合わせて確認するのがおすすめです。
長時間持っても疲れにくいか
物撮りでは何枚も撮り直したり、構図を調整したりすることがあります。
また、花撮影では外へ持ち出して撮影することもあります。そのため、重量も意外と重要です。
特に花撮影では、公園や植物園などを歩きながら撮影することも多く、長時間カメラを首や肩にかけて移動する場面もあります。そのため、カメラが重いほど負担も大きくなります。
特に初心者の場合は、
「軽くて持ち出したくなるカメラ」
を選んだ方が撮影する機会も増えます。
スペックだけでなく、実際に使い続けられる重さかどうかも確認しておきたいポイントです。
予算だけで決めない
カメラ選びでは本体価格ばかりに目が向きがちですが、実際にはレンズや周辺機材にも費用がかかります。
例えば、
- レンズ
- 三脚
- レフ板
- ライト
- 背景紙
などです。
予算の大部分をカメラ本体に使ってしまうと、撮影環境を整えるのが難しくなる場合があります。
物撮りを始めるなら、本体だけでなく周辺機材も含めて予算を考えることが大切です。
ポイント
💡 物撮り用カメラ選びで見るべきポイント
- バリアングル液晶がある
- 寄れるレンズが使える
- 軽くて持ち出しやすい
- 周辺機材も含めて予算を考える
スペック表だけで選ぶのではなく、「自分がどんな写真を撮りたいか」を基準に選ぶことが失敗しないコツです。
物撮りにおすすめのAPS-Cカメラ
ここまで5機種を紹介してきましたが、どのカメラを選ぶべきか迷っている方もいると思います。
そこで、目的別のおすすめ機種をまとめました。
簡単な詳細は表の下に記載しています。
| 目的 | おすすめ機種 |
|---|---|
| 予算を抑えたい | EOS R50 |
| 長く使いたい | EOS R10 |
| デザイン重視 | Z fc |
| レンズの豊富さ重視 | α6400 |
| 世界観重視 | X-T50 |
できるだけ予算を抑えたいなら「EOS R50」
EOS R50は今回紹介した中でも比較的手頃な価格で購入できるモデルです。
軽量で持ち運びやすく、バリアングル液晶も搭載しているため、物撮りや花撮影を始めたい初心者にも向いています。
趣味として長く使いたいなら「EOS R10」
EOS R10は操作性と性能のバランスに優れたモデルです。
物撮りだけでなく、風景や旅行、家族写真など幅広い用途に対応できます。
私自身も使用していますが、物撮り用途で性能不足を感じたことはありません。
迷ったらまず検討したい一台です。
デザインや所有する楽しさを重視するなら「Z fc」
Z fcはクラシックなデザインが魅力のAPS-Cカメラです。
性能は十分ありながら、持ち歩く楽しさも味わえるため、カメラそのものを趣味として楽しみたい方に向いています。
レンズの選択肢を重視するなら「α6400」
Sony Eマウントは対応レンズが非常に豊富です。
純正レンズだけでなくサードパーティ製レンズも多いため、将来的に撮影の幅を広げたい方におすすめです。
撮って出しの色や世界観を重視するなら「X-T50」
Fujifilmはフィルムシミュレーションによる独特の色表現が魅力です。
編集をしなくても雰囲気のある写真を楽しめるため、写真そのものを作品として楽しみたい方に向いています。
迷ったらEOS R10がおすすめ
どの機種も十分な性能を持っていますが、迷った場合はEOS R10がおすすめです。
価格・性能・操作性のバランスが良く、物撮りだけでなくさまざまな撮影ジャンルに対応できます。
これから一眼カメラを始めたい方や、長く使えるAPS-Cカメラを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
私がEOS R10を使い続けている理由
私は現在EOS R10を使って花や物撮りを撮影しています。
もちろんフルサイズ機にも魅力はあります。
しかし、物撮りという視点で考えるとAPS-Cには大きなメリットがあります。
被写体を大きく写しやすく、機材コストも抑えやすいからです。
また、私が普段の一灯花撮影で使用しているのは、EF50mm F2.5 コンパクトマクロとマウントアダプターの組み合わせです。
RFレンズだけでなくEFレンズも使用できるため、レンズ選びの幅が広がるのはEOS R10の大きなメリットです。特に物撮りではマクロレンズが活躍する場面が多く、中古市場も豊富なEFレンズはコストを抑えながら撮影環境を整えたい方にも向いています。
私自身、この組み合わせで一灯花の撮影を続けていますが、物撮り用途で不満を感じることはほとんどありません。
→ EFレンズをEOS Rシリーズで使う方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
物撮り用のカメラを選ぶなら、APS-Cカメラは非常に有力な選択肢です。
フルサイズと比べると価格を抑えやすく、レンズや周辺機材にも予算を回しやすくなります。
また、物撮りでは被写体を大きく写しやすく、適度に被写界深度を確保しやすいAPS-Cの特徴が活きる場面も少なくありません。
今回紹介した中でも、私が特におすすめしたいのはEOS R10です。
実際に花や物撮りで使用していますが、
- 軽量で扱いやすい
- バリアングル液晶を搭載している
- AF性能が高い
- EFレンズをEOS Rシリーズで使える
など、物撮りを楽しむための要素が揃っています。
もちろん、予算を抑えたいならEOS R50、デザイン重視ならZ fc、色表現を楽しみたいならX-T50など、それぞれ魅力のあるカメラがあります。
大切なのはスペック表だけを見るのではなく、
「どんな写真を撮りたいのか」
を基準に選ぶことです。
私自身、一灯花の撮影を続ける中で感じているのは、高価な機材よりも撮影を続けることの方が大切だということです。
まずは自分が撮りたいものに合ったカメラを選び、たくさん撮影してみてください。
きっと写真がもっと楽しくなるはずです。
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